2017/08/05分のコミットです。
CHANGELOGにのったコミットは以下の通りです。
activestorage/CHANGELOG.md
Merge pull request #30058 from y-yagi/use_assert_nil_if_value_is_nil_in_assert_field_default_value_
railties/lib/rails/generators/testing/assertions.rbの修正です。
assert_field_default_valueメソッドで引数valueがnilの場合、assertionにassert_nilメソッドを使用するよう修正しています。
元々は引数の値に関わらずassert_equalを使用していたのですが、assert_equalのexpect引数にnilを指定するのはMinitest 5.10からdepreateになっている為。
Merge pull request #29520 from kirs/serialize-vs-postgres-native-column
activerecord/lib/active_record/attribute_methods/serialization.rbの修正です。
DB nativeのJSON / array型のカラムをserializeしようとした場合に、エラー(ColumnNotSerializableError)をraiseするよう修正しています。
元々サポートしてない挙動だったのですが、使おうとして上手く動かない、というissueがあった為、明示的にエラーにするようにしたようです。
Merge pull request #30020 from rails/active-storage-import
ファイルアップロード処理用ライブラリのActive Storageがrails本体にマージされました。
Active Storageは、carrierwaveやshrine らと同じ類のファイルアップロード処理用ライブラリです。クラウドサービスに簡単にファイルをアップロード、及び、Active Recordから参照ができるようになっています。 現時点で対応しているクラウドサービスは、Amazon S3, Google Cloud Storage, Microsoft Azure Storageです。
使い方を簡単に。
まず、Active Storageに必要なファイルを生成する為のtask(rails activestorage:install)が提供されいるのでそれを実行します。実行するとActive Storageで使用するようのテーブルを生成する為のmigrationファイルが生成されます。中身は下記の通り。
class ActiveStorageCreateTables < ActiveRecord::Migration[5.1] def change create_table :active_storage_blobs do |t| t.string :key t.string :filename t.string :content_type t.text :metadata t.integer :byte_size t.string :checksum t.datetime :created_at t.index [ :key ], unique: true end create_table :active_storage_attachments do |t| t.string :name t.string :record_type t.integer :record_id t.integer :blob_id t.datetime :created_at t.index :blob_id t.index [ :record_type, :record_id, :name, :blob_id ], name: "index_active_storage_attachments_uniqueness", unique: true end end end
active_storage_blobsとactive_storage_attachmentsの2テーブル作られるようになっています。
後は各種クラウドサービス用のgem(aws-sdk、google-cloud-storage等)をGemfileに定義すれば準備は完了です。
実際に使用するには、画像を使用する事を宣言する為のメソッド(has_one_attached、has_many_attached)が提供されているので、それをmodelの中で使用すればアップロードが出来るようになります。
class User < ApplicationRecord has_one_attached :avatar end user.avatar.attach io: File.open("~/face.jpg"), filename: "avatar.jpg", content_type: "image/jpg" user.avatar.attached? # => true url_for(user.avatar) # まだこの辺りの挙動は怪しい印象
画像の情報は先に作成したテーブル(active_storage_blobs、active_storage_attachments)で管理するようになっており、model毎のテーブルにはデータを作らないようになっています。
ファイルのアップロード先(どのクラウドサービスを使うか)はconfig/storage.ymlで定義するようになっています。デフォルトでdevelopment、test環境ではローカルにファイルを作成するようになっています。
また、JSからのファイルのダイレクトアップロード機能も提供されています。詳細はActive StorageのREADMEを参照して下さい。
activestorage/README.md、
activestorage/package.jsonの修正です。
GitHubへのリンクがhttps://github.com/rails/activestorageになっていたのをhttps://github.com/rails/railsに修正しています。
module ActiveStorage, not ActiveStorage::Class
Active Storageの修正です。
Active Storageの各クラスをActiveStorage module配下に移動しています。
+module ActiveStorage # Abstract baseclass for the concrete `ActiveStorage::Attached::One` and `ActiveStorage::Attached::Many` # classes that both provide proxy access to the blob association for a record. -class ActiveStorage::Attached - attr_reader :name, :record + class Attached + attr_reader :name, :record
既存のコンポーネントの構成と合わせる、及び、API docに正しくクラス名が表示されるようにする為に、との事です。
Active Storageの修正です。
各コードでRubyのwarningが出ていたのをまとめて修正しています。
Add missing blank line between config.active_storage and config.action_cable
railties/lib/rails/generators/rails/app/templates/config/environments/production.rb.ttの修正です。
config.active_storageとconfig.action_cableの間にスペースをいれるよう修正しています。
Change gem version of Active Storage to 5.2.0.alpha
activestorage/lib/active_storage/gem_version.rbの修正です。
Active Storageのバージョンを5.2.0.alphaに修正しています。
Revert “Merge pull request #15446 from akshay-vishnoi/doc_changes”
大分古いコミットの、[ci skip] Correct documentation of HashWithIndifferentAccess#dupをrevertしています。
HashWithIndifferentAccess#dupのdocのexampleコードを修正したコミットだったのですが、元のdocの方が正しかった為revertしています。
# dup = hash.dup
# dup[:a][:c] = 'c'
#
- # hash[:a][:c] # => nil
+ # hash[:a][:c] # => "c"
# dup[:a][:c] # => "c"
Remove unecesarry exception variable
activestorage/lib/active_storage/service/azure_storage_service.rbの修正です。
AzureStorageService#uploadメソッドから使用していない変数を削除しています。
Check for app.secrets.secret_key_base, not app.config.secret_key_base
activestorage/lib/active_storage/engine.rbの修正です。
secret_key_baseを参照するのに誤ってapp.configを使用していたのを、app.secretsを使用するよう修正しています。
Merge pull request #30068 from kamipo/user_start_with_than_regexp
activestorage/app/models/active_storage/blob.rbの修正です。
content typeをチェックするのにRegexp#=~を使用していたのをString#start_with?を使用するよう修正しています。
- content_type =~ /^image/ + content_type.start_with?("image")
start_with?の方が高速な為。
